DeNA のキュレーション問題点

DeNA、村田マリ氏らを処分–キュレーション問題の調査報告書を公表

この記事は、かなり気になってます。
DeNA のキュレーション問題の記者会見で思ったことをちょっと。

インターネットの検索が不安な点は、間違った単語の組み合わせでも、そこそこの検索結果をリストアップしてくれることでしょうか。偶然、それで見つけられるケースもあるかもしれないし、誤りに気が付いて検索しなおすこともあるでしょう。しかし、似たような誤りを大勢の人がやったら、その単語の組み合わせがトレンドになってしまう。最後には、誤った単語で調べてもそこそこ期待通りの結果が出てしまう。google の検索エンジンは、それだけ優秀なような気がします。

DeNA のキュレーションの問題は、google で検索する際、キーとたる単語といっしょによく検索される単語の組み合わせて記事を作ることを、なんら検証もせずに機械的に行っていたことでした。当然、間違った組み合わせもあったはずです。

前の会社の部長は、「仕事をするというのは判断を行うことだ」と言ってました。この言葉は私も賛成です。何も考えずにやれるのは作業であって、仕事とはいえません。いくら作業したからと言っても、成果の判断がされていないものには、価値は無いのです。

DeNA のキュレーションは、goole の検索エンジンに判断をさせ、人はひたすら作業を行っていただけでした。その作業結果たる記事の内容は、人にとって何の価値も無かったのです。だから、人が検証なんてしません。google の検索エンジンが判定するものだし。金儲けのため検証がおろそかに、とかいう記事もありましたが、最初からそんなことをやる必然性が無かったのでは。

私はただの作業者なので、指示通りの文章を書いて納めていましたが、他の人が書いた文章の中には、これは人が読むものではないな、と思えるものが多数ありました。それも当然で、google の検索エンジンに1度だけ読ませるのが目的の文章ですからね。もちろん、仕事を依頼する編集者も google の検索エンジンが読めるかどうかしかチェックしません。当然ですね。

でも最近の google の検索エンジンは、そういう意味の無い記事をちゃんと判別するそうです。

DeNA は、人にとって何の価値もない記事、ネットのゴミともいえるコンテンツを非公開にしてくれました。会社としては、私は好意的に見ています。それに対して、あの会社は…

ある意味、自分で何も判断しないでお金を出した広告会社が一番悪いような気もしますが。
こういう会社は、うまく逃げるんでしょうね。