PowerPoint の操作

Microsft 製品の中で、PowerPoint はかなりマウスを使うソフトです。

 

Word はワープロソフトなので、文字をいかに効率よく打てるほうがいい訳で、いくらきれいに飾りつけできる、と言われても使う必要性を感じませんでした。よくやるのは罫線くらいでしょうか。また、Excel は表計算ソフトで、セルの角をクリックしたりとマウスを使った高度なテクニックもあるのですが、解説本でショートカットキーの使い方が解説されているくらい、キーボードのみの編集が便利なようです。

 

それに対して、お絵かきソフトの PowerPoint は、とにかくマウスを使用します。カーソルキーで図形などを動かすことも可能ですが、マウスでパッとやってしまった方が早く作れます。

 

私は、大学生のころから UNIX ワークステーションを使ってきたので、マウスの経験だけは長いと思っています。大学の講座にはありませんでしたが、1ボタンのマウスを使った白黒のマッキントッシュが出た頃です。まあ、UNIX (Sun Microsystem)のマウスは、3ボタンでしたが。

 

丸1日、画面を動くカーソルを見ながらマウスをちょこちょこと動かしていたので、右手の手首の皮膚が硬くなったのに驚いたこともあります。その後、Windows95 が出てきてパソコンにマウスが標準で付くようになりましたが、昔のパソコンはキーボード(ファンクションキーはよく使った)だけで操作できるソフトが多かったように思います。しかし、私はパソコンとUNIX機の両方を使う機会が多く、マウスの操作には慣れていました。

 

なので、パソコン用のソフトを使っていてマウスの操作で困ったという経験はありません。しかし、今日、パソコン初心者に操作を指導していて思ったのですが、マウスの操作は結構ハードルが高いようです。特に混乱したのが、図形の場所によってマウスカーソルの形が変わる点。Excelにもこういう機能があるのですが、基本キーボード操作なので、実は使い方がよく解っていません。しかし、PowerPoint は、便利だと思って使っていました。これは、単に慣れてただけで、初めて使う人にとっては、混乱の元になるみたいです。

 

PowerPoint は、思った場所にテキストや図形、表などを配置できるので、便利なソフトだと思うのですが、描画に時間がかかるのが欠点かな、なんて思っていました。しかし、どうもパソコン初心者にとっては、マウス操作を覚えるハードルのある、難しいソフトみたいです。

 

私は普段使っていない画像処理用の Photoshop や、2次元のCADの JW_CAD は、ハードルが高いな、と感じることが多いのですが、初心者にとっては PowerPoint は、そんな感じなのかもしれません。ましてや、印象的なプレゼン、となるともっと覚えることが多いし。「初心者でも簡単にすてきなプレゼンが作れます」という宣伝文句の本は、使える機能を並べただけの薄い内容か、デザインや印象的なプレゼンの仕方を解説した中級レベルの人向けの内容と思った方がいいでしょうね。