素人ライターが書いた記事

仕事で解らないことがあってネットで調べたり、はてなのブックマークが付いた記事を読んだりすると、似たような言い回し、似たような構成の文書を見るようになった。

私はクラウドワークスでライティングの仕事をやっているのだが、こんな文章で書いてほしいと渡される例や、添削で書かれた文章にそっくりだ。いつも、意識してそういった文章を書いているので、ネットで見かけると気になってしまう。

とはいえ、技術を解説するページでは、そういったいかにもライターが書いた
ようなページばかりではない。淡々と説明しているページもあれば、個人のブログと同じようなものもたくさんある。

私が、ライティングの仕事をやっているからか、そういったいかにもライターが書いたような記事を読むと、内容が信じられなくなる。もし、同じキーワードで検索して、ライターが書いたような記事と、日常を書いたブログにちょっとだけ専門的なことが書いてあったら、後者を信じる。まあ、間違いは書かれていないとは思うが。

しかし、そういう記事を真似して書いた記事を提出したら、目的と手段をはきちがえている、と編集の方から指摘された。元の記事はもっとひどく、なんとか修正できたと思って出したのだが。この時はかなり手直しをして再提出し、受け入れてもらえた。普通に考えれば、この記事はちょっと、と思えるのがある。素人のライターは、テーマと文字数しか考えていないので、ネットでヒットしたことを適当に書いてしまうものだ。

ライィングの仕事には、記事の書き方を丁寧に説明した手順書が付いていることがある。この手順書には、意外とできのいいものもあり、いろいろと参考にさせてもらった。この手順書には、Gggoleの検索エンジンで好評価がもられる書き方は、といってことも書かれている。指定されたキーワードを使って Google で検索した記事を元に、新たに記事を作成するように、という手順書もあった。

とはいえコピペはすぐばれるので、参考にした記事の内容をいかにうまくまとめるかは、ライターのテクニックということになる。まあ、大抵は視点をちょっとだけ変えて、説明を追加するか、省くかして全く別の文章を作ればいい。

これで、いかにもライターが書いたような記事ができあがる。これで本当にいいのかというと解らない。昔から本屋の文庫本の棚に一瞬だけ並ぶハウツー本が出版されている。中古で何冊か買って読んだことがあるが、内容が薄く、まるで参考にならなかった。今の素人のライターが、クラウドワークスやランサーズの仕事として書いている記事は、こういった文庫本の劣化版な訳です。世の中の無駄をいっしょうけんめいに作っているような気がしてます。

とはいえ、他にできる内職も無いので、まだまだ続けますがね。