ネットで気になった記事

@ITのブログ、時間の合間によく読ませてもらっています。
今日、なかなかいい記事がありました。


「計画性とかいう前に考えてほしいこと」
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/101sini/2016/09/post_4.html

 
話のもっていきかたはちょっと強引な気がしますが、この結論がいい。
 

「では、良い計画を立てて結果を得るにはどうすればいいのだろうか。
私としては、肯定的に物事を考えられることだと考えている。」

 
「ここまでできたんだから良しとする。」という考え方、以外と日本人は苦手なんじゃないかな。
 
最近、「だめなものは、だめなんです」という考え方は、江戸時代の儒教の教えの影響だ、という記事を読みました。お上にはさからえない、という考え方です。
 
私も「ここまでやりなさい」と上から指示されたら、その通りにやらないといけない、と思ってしまいます。しかも、これが理想だから、そこまでやるべきだ、みたいな感じで計画が決まることも多いし。まあ、大抵、その理想は達成できないのですが。最低ここまでできたら、というがあればまだ救われるのでしょう。
 
ただ、この記事の最後の方、

「計画性が高いというのは、単に多くの項目をリストアップできるかということではない。
いかに事実を正確に見極めることができるかにかかっている。」

いい文章みたいですが、筆者は逃げてますね。
 
事実を正確に把握したとしても、立場が違えば評価は大きく変わってしまいます。ある意味、関係者全員にとっての理想を達成できなかった場合、立場の違う評価者をいかに説得できるかにかかっている訳です。ここを乗り切る能力がある人は、なかなか身近にはいません。
 
大抵は、承認者に理想を達成できなかったことを謝罪したあげく、次はなんとかする、みたいなできない約束をさせられて、しぶしぶ認めてもらうことになります。まあ、そのストレスはそうとうなものですね。
 
それなら計画段階で理想はここで、最低ラインはここ、と設定できればいいはずです。承認者に、こういう訳でこのレベルでも問題ない、と言い切れるし、説得できるはずです。この記事では、たぶん、立場の違う関係者の最低ライン全てを思い浮かべることができる、というのを「正確に見極めることができる」と言っているのかな。
 
そうだとすれば、計画者と実行者が同じだと絶対にうまくいかない。実行者の立場で考えてしまうからね。あとは、日本人が苦手と言われているコミュニケーション能力にかかっているのかな。まあ、いずれにしても、自信を持って肯定的に考えるのは難しい、という結論になってしまう。
 
せめて、「ここまでできたのだから、計画から大きく外れていないので、問題ありません」と自信を持って言えるようになりたい。