4K動画を再生するには

昔からパソコンのハードに興味はあったが、ゲーム専用機用の高価なグラフィック機能は仕事に関係ないこともあって、詳しくありませんでした。特に、パソコンやサーバーに直接関わる仕事から外れていた10年のブランクは大きく、最近の傾向についていけてません。

今の派遣先で、4Kテレビ用の画像再生をどうすればいいか、という話があり、興味が再開しました。最近購入した安価なパソコンの内蔵GPUの機能の高さも、興味を持った理由の1つです。

結論から言えば、最近のインテルのパソコンに内蔵された GPU は、4Kテレビへの出力に対応しています。しかし、厳密には、メモリやHDMIケーブルなどの転送レートを確保できず、よっぽど条件が揃わない限り出力できないようです。

 

いわいるHD画像(1920 x 1080)なら、メモリーの転送速度やディスプレイへの信号の転送速度などに余裕があるものの、その4倍に情報量が増える4Kでは、転送速度が足りせん。インテルの内蔵GPUは、OSやアプリケーションも使うメモリーを共有しており、専用のグラフィックボードのような高速メモリを利用できません。また、HDMIケーブルの転送レートは、4Kディスプレイの情報量に足りていません。

とはいえ、既に4Kテレビに対応した帯域の広い新しい画像信号用のケーブル(Display Port 用)が出回っているそうです。また、従来の HDMI を2本使って接続し、テレビ側で合成する方法もあるそうです。もちろん、パソコンとテレビの両方にドライバなどの準備が必要です。そうして、新しい規格のケーブルを使い、高速メモリーを搭載した自作パソコンなら問題なく再生できるそうです。4K出力用のビデオカードも数多く出回っています。ただし、ビデオカードで4Kを出せるのはハイスペックのモデルのみのようです。

 

実は、グラフィック機能としては、PlayStation 4 は発売当初から4Kの動画再生のスペックをもっています。残念ながら Intel のグラフィックス機能と同じで、周囲のメモリーやケーブルのスペックが足りず、ドライバもリリースされていないことから4Kは表示できません。

今年末に発売が予定されている PlayStation 4 neo は、最初から4K動画再生対応なので、4Kテレビに繋いで見ることができます。昔、PlayStation 3 は、もっとも安価なブルーレイ再生機と言われた時期もありましたが、さすがソニーですね。凋落が言われて久しいソニーですが、もっとがんばってほしいものです。

 

私は、自宅で4Kを見る予定は全くありませんが、何かをきっかけに新しい技術情報を調べるのはちょっとわくわくします。今の派遣先には、こういうテーマがごろごろしてそうなのもいいし。

ちなみに、問い合わせのあった件は、HD画像を横に繋いで4K画像にしようとしたのですが、学内に4Kを表示するだけの機材が無く、HD画像に落として PlayStation 4 で表示したそうです。Apple の Mac Book などでも試した結果、PlayStation 4 の動画再生ソフトが優秀だったとか。ハードうんぬんではなく、最後はソフトのできで勝負が決まる感じです。物造りで世界一になった日本が、土地バブルと情報バブルで落ちた理由は、ソフトがなってなかったから。PlyaStation 4 の動画再生ソフトはどこで造られたものか解りませんが、さすがソニー、いいものを使っています。

 

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