VMware ESXi がまた

派遣先の大学で、かなり前の前任者がしかけた仮想化システム。また、はまりそうになりました。たぶん、仮想化システムが好きだったんでしょうね。私が思うに、あまり意味の無いシステムに設定しています。

8月の夏休み期間中を利用して、電気設備の定期点検が行われました。この時は、サーバー室を含めて全館停電します。手順に沿ってサーバーの停止、起動を行えば、それほど面倒なことではありません。

しかし、サーバーとネットワークが面倒なことになっている派遣先の大学では、そう簡単なことではなさそうです。緊急用の自己発電装置があるので、点検している間は、その発電システムを使って乗り切ったそうです。そうなると、切り替えの瞬停くらいでサーバーは稼動し続けます。

というはずだったのですが、世の中そう簡単にはいきません。複雑になりすぎたシステムでいつもと違ったことをやろうとすると、かならずどこかに不具合が発生します。夏休み明けは、停電に伴う小さなトラブルがいくつか発生しました。

管理部門が使っている学内に非公開のサーバーが止まったのも、その影響の1つでした。止まったことでクレームはありませんが、共有サーバーが止まるのは不便なことです。優先順位は低いのですが、早めに対応しなければなりません。

しかし、昔に設定されたサーバーを流用しているらしく、今の担当者には、このサーバーがどこになるも解りません。結論から言えば、仮想システムの1つが、共有サーバーでした。それは、解らないかも。

サーバーの外見上は、何台かある学内でファイル共有に使っているファイルサーバーとなんら変わりません。しかも、同じラックに納まっていました。しかも、これまでトラブルなく利用されてきたようで、今の担当者は、一度も触ったことが無い、とのこと。

古いノートPCに設定された VMware ESXi で動いている Linux で、停電前にはまったばかりですが、このサーバーも、同じ時期に仮想で CentOSがインストールされており、ホストOSとして VMware ESXi が動作していました。ハードとしてのサーバー機は正常に稼動していたものの、ゲストOSは停止しており、それで使えなくなっていたようです。

このファイル共有サーバーは、古くてあまり使っていないシステムのバックアップ用途にも使われていました。しかし、ゲストOSとして動作しているのは、1つだけです。かなり、もったいない仕様、というか、仮想化する必要もない。

昔の担当者が、趣味で仮想化したのかな、というのが私の考えです。このサーバーで仮想化を使うため、古いノートPC何台かにも同じように設定して、学習したのかもしれません。たぶん、すぐに廃止される予定のサーバーだったんでしょうね。それが予想外に長く使われて、設定した前任者がいなくなり、誰も知らないシステムになってしまったと。

「こんな古いサーバー、捨てたら」と言いたいところですが、今の担当者にとっては使い勝手がいいらしく、使えるようにしたところ、喜んでもらえました。できれば、こんな怪しいシステムは、早急に廃止したいのですが、しばらくは私が見ることになりそうです。