デスクトップパソコンの設定

今日は派遣先でデスクトップパソコンの設定です。

新しいデスクトップパソコンを触る、という体験は10年ぶりでしょうか。いわいるコンパクトタイプのデスクトップ。もう家庭でこんなパソコンを使っている人はいないはず。LCDの一体型や、LCDの裏に貼り付けるもっと小型のタイプが出ているので、オフィスでもこのタイプは無くなっていくのかもしれ
ません。ということで、個人的には絶滅危惧種になりそうなPCと見ています。

このコンパクトサイズが出た時は、CPUなどが発生する熱をどうやって逃がすかかなり工夫されているケースが多かったように思います。そのため、ファンが2つ付いていたり、ケース内に空気の流れを制御する板が付いていたりと、開けてみると面白い構造のものもありました。

今は、CPU自体が熱を発生しにくくなっており、ノートPCはあんな薄いのに、あまり熱くならないものが多いように思います。同じようなCPUを使ってもっと小さいに納めたパソコンもいろいろ出ているでの、拡張を考えないこのサイズはあまり意味が無くなっています。

これがゲーム用だと、CPUとグラフィック用のGPUとで、300W近い熱量は発生するのでこんなサイズでは冷却が間に合いません。もっと大きなサイズの空間と大型のファンが必要になります。しかも、ケースに2つ、CPUに1つ、GPUに1つとファンが4つも搭載されれば、音も無視できない。水冷のケースなんていうものあるそうですが、どっちみち大きなケースでなければ納まりません。

なので、このコンパクトサイズはとても中途半端なんですよね。
拡張できそうで本格的なボードは積めないし、かといってLCDの裏に貼れるくらいの小さいケースのパソコンほど、小さくないので置き場所も考えなければならない。まあ小型の割りに電源を内蔵しているので、電源ケーブルがすっきりするくらいでしょうか。

最初の設定中に気が付いたのですが、最近のデスクトップパソコンは、無線LANを内蔵しているんですね。iMac が無線LANに対応しているのは知ってたのですが、家庭用を意識すると無線LANは必須なんでしょう。
それと、ディスプレイ用端子が、従来の VGA に加えて HDMI も追加されていました。最近の高解像度で VGA は無いだろうと思える時代ですから、HDMI は必須。そして、このサイズならDVDプレイヤーも無理なく搭載できるし。

今日設定したのは、HPの Simpleline 260-p050jp という機種。家庭用も意識した廉価版のコンパクトサイズといった機種でしょうか。このケース、横にエアフロー用の穴が開いているのはマイナス点。どうせ、何かに挟まれて置かれるので、この穴は塞がれてしまう。昔みたいにうまく前から後への空気の流れを作るようになっていないかもしれない。安い機種なので、コスト削減なんでしょうね。なんか、全体的に安っぽさが感じられます。

さくっと設定が終わって、引渡しました。同じようなパソコンとの置き換えだそうで、きっとこんな理由が無ければノート型になったのでしょう。とりあえず、面白い経験でした。